チュートリアルの「脱税」と現役男子大生の「納税」で考えたこと
みなさんごきげんよう、かなりご無沙汰しております。
ご無沙汰投稿にしては重い話題。
つい先日、チュートリアル徳井義実某芸能人が個人の所得税を申告しなかった=意図的に租税回避を図ったうえに社会保険料も未契約につき不払い、結果として銀行預金が差し押さえられるという事態が起きましたね。経営・経済学をかじった身としては、彼のあまりにもずさんな脱税方法には目を覆いたくなる気分ですが、そもそも脱税(というか租税回避というか節税というか…)は実は広く世間一般に行われている行為でもあります。
例えば、多くの自営業者の方は税理士さんなどと相談をして設備投資の償却やリースの利用などによって効果的な節税方法を実践しているはずです。これらの租税回避は、自営業者のみならず、皆さんが名前を知っているような大企業でも行われており、高い専門性と知識を有した専門家がアドバイスなどを行うことによって初めて有効に実施されます。
しかし彼の租税回避は、専門性も戦略性も、そして必然性も感じない、ただの悪質な脱税行為でした。残念ながら一連の騒動からは、多くのお金を稼いでいる(であろう)にもかかわらず発揮されてしまった「ド」がつくほどのケチさと、そしてお茶の間の顔としてはあまりにもガッカリな知性のなさが露呈してしまいました。
ところで、組織にとっては経済活動をする上では同じようなお金の使い方をしているならば、少しでも税負担が軽くなったほうがいいに決まっています。もし税負担が軽くなればその原資は、次なる設備投資や社員・株主などのステークホルダーへの還元に活かされる可能性があるからです。そして多くの場合、同じ額をただ納税するくらいなら還元や投資に回したほうが企業にとっては更なる成長を期待できることでしょう。
私は、個人事業主でもなければ芸能人でもない(芸能人は個人事業主の一種ですがそんな細かいことは頼むからおいておいてほしいとして)、平々凡々なるただの男子大学生なので、自分で税金を納めたことはありません。
いや、厳密にいえば税金は自分で納めています。私だってお金が欲しいお年頃の大学生なのでガッツリバイトをしていますが、すると当然、所得税がかかります。
また一般的な大学生と比べたら少し多めのバイト代を稼いでいるので、生まれてから20年くらい住んできた愛する故郷からも「住民税」という名の牙を剥かれる憂き目に遭っています。
他にも、消費生活をしている以上は支払うであろう消費税や、晩酌のアルコールには酒税など、生まれてから大した実績も残していないただの泡沫大学生でも、ご覧のように思ったより税金をかなり払っていることがお分かりいただけたかと思います。
確かに税負担は私たちの家計に非常に重くのしかかっています。消費することや居住することなどのほか、人の生き死にまで、まさに一挙手一投足に課税されている、そんな気分すらしなくもありません。なくなってしまえばいいと思う存在ランキングを作ったとしたら、「税金」を首位に挙げる人も多くいそうです。(現に私がそうですとか言えない)
一方、税金は社会基盤の構築に使用されています。例えば日本全国の信号機や舗装された道路などの整備、公立学校の運営などに役立てられています。これらは全て生活必需のサービスですが、個々人が負担してこれら構築しようとした場合、かなり多額の費用が必要であることは言うまでもないことです。それらを広く浅く徴収する「税金」という仕組みで支えているのが今の日本社会ということになります。
ただ、私はただ漫然と、何の疑問も抱くことなく税金を支払い続けるのはおかしいとも思っております。それはなぜなのか?続きは次回の記事にて書かせていただきたいと思います!
それではみなさん、またお会いしましょう!